如月日記

二月に始めるから如月日記

進捗

 浅田飴ウイダーナロンエース、コーヒー、浅田飴、のど飴、ナロンエース浅田飴、のような物を飲み込み目を血走らせ上層部への呪いの言葉を吐きながら仕事をしばいてたら、隣の席の眩しい新採の子に「身体に気をつけて下さい…」って気を遣わせてしまった。

 彼にしてみたら、隣の席のアラサー女がくるってんのは恐怖だと思う。本当に申し訳ない。

しごとのはなし

  今月の時間外勤務が80時間を超えた。

 こんなに多忙なのは入社して初めてで、心身の不具合がかしましい。メンタルがアレなのは何時ものこととしても、身体がヤバい。微熱、倦怠感、割れるような頭痛、千切れるような胃痛、おまけに腹痛、寝不足の乾いた眼、水を飲む暇のないゆえの喉の渇き、痛み、これコロナじゃない? 仮に罹ってても気付けなくない? っていう一抹の不安、そのくせ職場で義務付けられている非接触型体温計の示す今日の体温は34.2℃だった。壊れてんのかな。

 壊れてしまえば働かなくて済むから、一層壊れたい。誰か殺してくれ。

 頭が割れるように痛くて金曜の夜だってのに酒も飲む気がしない。

PCを新調した時の前後の話

 大学入学以来使い続けていたPCが、愈々寿命尽きたような挙動を見せたため、潔く買い替えた。

 十年選手の旧PCよ有り難う。ここに供養と謝意を述べ置く。卒論を書き上げ大学を卒業できたのはあなたのおかげ。廃棄物としてのPCの処分方法をまだ調べていないが、およそ複雑な気がして、きっと今暫く捨てられない。白い本体に、キーボードの側面に緑の差し色の走る、私好みのかわいいやつ。うまるちゃんのシールを張り付けたかわいいやつ。

 しかしそのかわいい十年選手ったら、先週入手したばかりの宇多田ヒカルの『One Last Kiss』をCDドライブに入れた時に、読み込む音を一切立てず仕事をしなかったばかりか、極めて静かな空き家を思わせる静寂とともにCDを飲み込んだまま押しても引いても吐き出さなくなったので、こちらも静かに肝を冷やした。私の宇多田ヒカルを返してよ。心音だけがかしましく、表情筋も動かないまま、静かに焦ったあの先週の日曜日の夜。丁度それは、少し前のみずほ銀行のシステム障害により、顧客の通帳がATMに吸い込まれた侭返ってこなくなって困ってしまったという、あの悲しい、でも外野から見るとやや面白い報道によく似ていたように思う。当事者は気が気ではない。私の宇多田ヒカルを返してよ。

 CDドライブはゼムクリップの尖った先で、まさにこういう時のための非常時の小さい孔を刺すと、まるで何も悪いことをしたことのない幼い子供のような素直さで開封され、宇多田ヒカルの『One Last Kiss』を返してくれたのであった。機械の寿命を感じた出来事であった。

 お目見えした新しいやつにはCDドライブは内蔵していない。(今時は外付けが普通でそんなならしい。外付けのデバイスの色々あるのを見ると何故か「外部不経済」という単語が脳をよぎるのだけれども、たぶんあんまり意味はない。) 仲良く楽しく十年くらいは使えるといいなと思うけれど、PCの寿命って大体如何ほどなのだろう。長く使えるといいな。大事にしようと思う。

 

自炊めいた慎ましいマイブーム

最近自作するおみおつけが我ながらとても美味しい。おみおつけの具の解釈を自由にすべしと何かのテレビ番組で見聞きしたので、野菜や何やらとお気に入りのお麩やらで思い付きのままに拵える。お出汁とお味噌がいい味出してる。そのお出汁とお味噌を最近同時期に更新したものだから、どちらが際立っていい仕事しているのか判別できない。されど美味しい。嬉しい。楽しい。

 

丁度一年前の今日くらいから何かもう色々辛さが消えない。

ちょっとこの侭では精神衛生上良くないな、如何かしたい、と思った時にはもう余力が残っていない場合が殆どで、生きるのが下手なだけだけれど古今東西弱者は負けて致し方なし、いつかバツンと死んでしまいそうで我ながら怖い。そしてこんなこと言ってる内は経験上そう簡単には死なないからまだこのクソゲーみたいな時代を這いつくばって生きることになる。