如月日記

二月に始めるから如月日記

台北旅行記 その2 九份

 台北二日目には台湾の山のほう? にあるという九份を訪れた。

 ツアーガイドのお兄さんに「行きは良いとして、帰りはまともな路線バスも流しのタクシーもないので帰ってこられませんヨ」と忠告されたので、大人しくオプションツアーを追加で申し込みツアーバスの席を確保する。九份に行きたい御仁は気をつけたほうがいいと思います。

 九份は山間の歓楽街、基本的に常に雨、との前情報に備えて折り傘を持って行ったのだけれど、我々の滞在中は運が良く雨が止んでいた。直前までの雨でつやつやと濡れて街の明かりを乱反射する地面と、テーマパーク並みに混雑する人の波に半ば朦朧としながら、「この中で誰もが傘を差したらなんぼか刺さって痛かろうなあ」と考えていた。夜の九份は(主に日本語を話す)人で溢れかえっていた。

 ツアーバスの中でのガイドお姉さん曰く、「九份、お茶、大切。九份に来てお茶飲まずに帰る、これ九份に来たことにならない。阿妹茶楼でお茶飲みましょう」とのことだった。しかしツアーで与えられた行動時間ではゆっくりとお茶屋さんで烏龍茶を嗜む時間はなかった。残念、我々は九份に来たことにならなかったっぽい。解せない。

 座ってお茶する時間はなかったが、買い物と夜景を心から楽しんだ。

 花文字を描く職人さんに双囍のかわいい字を描いてもらった。姉へのお土産にお茶のパックを買った。『千と千尋の神隠し』の監督が発想を得たという街並みを堪能し、カオナシの雰囲気のある変なお面も見た。

 夜の九份、赤い提灯と坂と階段、人混み、霞に煙る夜景、かなり良かったです。また台湾に来ることがあったとしてももう一度行きたい。

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