紫式部日記を知っている人
四月から社会に出て働く。直近二年のだるんだるんな最終学年生活、内実は半ニート生活に首まで浸ってた私が、規則正しく毎朝出勤することができるようになるのか甚だ心配だ。他人事みたいに応援したくなる。
文学部卒のうえに一留した如何にもボンクラな私を雇ってくれる組織は、父上曰く、「ブラックやで。頑張り。」なところらしい。
私「阿呆のフリして閑職に配属されたい」
父「阿呆のフリって難しいよ」
私「せやねえ。千年も前に紫式部が『阿呆のフリしてたら馬鹿にされるのも悔しいのう』って言ってるもんねえ」
父「それな、紫式部日記な。どうせなら人生頑張った方がいいよ」
私「父上はほぼ定時に帰ってくるし暇そうやんね?」
父「年功序列や。頑張り」
父上、あなたは偉い。私頑張る。