如月日記

二月に始めるから如月日記

夜空はいつでも最高密度の青色だ

 最果タヒ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を映像化した作品を観てきた。それなりに小さな映画館でひっそり上映されるタイプのマニアックな映画、という位置付けだと認識される。映画は批評できるほど各種観てきていないので、良し悪しは分からない。好きか嫌いか言うのも難しい。強いて言えば、感想は、きつかった。ただ、ここは東京ではないし、東京に暮らした経験もないから、主人公たちの孤独と焦燥とは理解し得ないのかもしれない。

 これは映画とは関係のない話だけど、観た後に初めて入った店舗のサイゼリヤでグラスのビールとドリアを頼んだらたっぷり三十分は待たされてようやくビールが出てきた。なおも、私って可哀相とは思わない。友達も恋人もいないから一人で映画を観て飯を食うという事実は認識している。