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如月日記

二月に始めるから如月日記

勤労乙女

 社会の荒野を走り出し、一週間勤めた感想の実務編は割愛する。何しろまだろくな任務を与えられていないので語るに値することは何もしていない。実務以外では、バス通勤に際して定期券を鞄から便利に出し入れするためのパスケースが欲しいのう、と思った。これはぜひとも週末に出かけて買わねば。ここはひとつカワイイものを購入して、バスに乗った瞬間からテンション高く荒野を走る、デキる勤労者たらねばならない、と金曜の夜にそんなことを考えていた。しかし。

 パスケース。市内に電車が通っていないこの町ではさぞかし需要がないのであろう、売っているものが少なくって、あんまりかわいくない。絶妙に趣味のものがない。長く使うものを買うなら「超絶気に入った! これがいい!」という出会いをしたいという面倒くさい性格が邪魔をして、結局買えなかった。無念。こうなるとamazonで選ぶとなろう。

 雑貨屋巡りをしていたとき、多くのお店で「母の日フェア」と称してコーナーを設えているのを見た。だいたいが、エプロンやミトンの可愛いのなど、キッチン用品であった。台所に立つ多くの母君へ、需要があるのであろう。

 働く母君へ贈る品の需要はないのだろうか。資本主義経済のなかで市場規模はまだ小さかろうか。働く御母堂へ贈る品としてパスケースや化粧ポーチや可愛いオフィス用品のコーナーがあってもいいのではないだろうか、と、買えないパスケースが欲しいだけの頭で若輩者は考えていた。